家族の問題の難しさ
元農林水産事務次官の方が
引きこもりだった息子さんを
手にかけてしまった事件の実刑判決。
事件を聞いたときのなんともやるせない気持ち…
様々な意見があると思いますが
取り返しのつかないことをしてしまった
とは思いつつも私はどちらかというと同情的です。
相談すれば、まだ出来ることがあったのでは、
確かにそうです。でも出来ないものなのです。
うちの家庭も
兄と両親の折り合いが悪く
仕事をしてはいるものの、家ではほとんど
部屋に閉じこもってご飯も別、会話もなく、
ばったり父と顔を合わせたときは大ゲンカ。
特に私が仕事の都合で実家を出たときからは
今回のようなことにならないか不安でした。
でも誰だって今回の事件のような
最悪の結果は想定していないと思うのです。
いつか時が、小さなきっかけで解決するかもと…
それに身内のゴタゴタをオープンにするのは
勇気がいります。家庭内に踏み込んで
協力してくれる人も限られます。
今の社会は何か起きないと何も
動いてくれない、が実情です。
私も誰にも相談できてません。
考えるだけで日々が過ぎる間に
また大げんかの末、兄は実家を出て
音信不通になってしまいました。
裁判員のお一人が仰っているように
気軽に相談できる社会になって
このような事件がもう起きないようにと
切に願います。